マリンスノーの輝き

マリンスノーの輝き

残したい想い 海に降り積もる雪に

哀温ノ詩が繋ぐもの

どうも、Pastelです。

 

 

 

 

 

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2nd LIVE!開催まであと少しですね。

 

 

 

昨今の情勢から、僕が今年経験するライブは

ラブライブ!フェスだけになるかと思ってましたが

 

こうして安全に配慮し

無観客・配信でも開催されることが決まって

僕は嬉しいです。

 

 

当日参加する皆さん

楽しみましょうね!

そして、その熱を是非とも

虹ヶ咲のみんなに届けてください!

 

僕も精一杯届けます(ง •̀_•́)ง

 

 

 

 

 

さて、今回のブログは

 

 

ついに発売となった

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 3rdアルバム

「Just Believe!!!」

 

 

こちらに収録されてますエマちゃんが歌う激エモ曲

 

 

 

哀温ノ詩

 

 

について、さらに掘り下げて考えていきます。

 

 

 

 

pastel8memorandumllfinalafter1.hatenablog.com

 

 ちなみに試聴動画出たころにも記事を書いてるので、よかったらこっちも読んでね。

 

 

 

 

 

 

「いや、そもそもこの曲なんて読むねん」

 

っていう呟きがちょくちょく見られたので補足しますと

 

あいおんのうた」が正しいかと思われます。

 

 

 

 

先程載せた試聴動画のブログでも書いた通り

哀温という文字には

 

 

…同情する、心を痛める

…温もり、穏やか、大切にする、包み込む

 

 

一つひとつにエマちゃんを思わせるような意味が込められており

 

エマちゃんが歌うにふさわしい曲の名前だという

結論に至りました

 

 

 

 

 

 

 

「哀温」とは何なのかというのを調べてみた

のぞしさんのこの記事によると

 

 

「哀温」は『声明(しょうみょう)源流記』という

学術書の一節にある漢文に使われており

 

声明の調べを

「声相清雅」にして「音体哀温」と表現し

聴く人の心を安らかにする

という内容になっております。

 

 

聴く人の心を安らかにする…この点でもエマちゃんと共通してますね。

 

 

 

なぜ「哀温」という言葉が使われたのか、上記事によると

 

哀温という語句そのものに意味があるのではなく

哀温という言葉が声明と結びついている

ということで使われたのではと考えられています。

 

 

というのも、この声明というものは

仏教儀式に用いられる宗教賛歌、声楽曲であり

日本の音楽文化の源泉とも言えるものなのです。

 

ここにも僕はエマちゃんとのルーツがあると考えておりますが

それは後ほど

 

 

 

 

 

k-block.hatenablog.com

 

そして、ぶろっくさんのこの記事をはじめ

各所で言われているのが

 

古代ギリシア語の

アイオーン(αἰών)」から来ているという説です。

 

 

 

 

アイオーンはある期間の時間を指し

時代や世紀、人の生涯、一生から過去から未来

を意味しています。

 

 

 

ここで言う"ある期間"とは

ラブライブ!の世界で考えるなら

「スクールアイドルでいられる期間」と言ってもいいでしょう。

 

 

 

今回のエマちゃんのキズナエピソードでは


f:id:Pastel8memorandum:20200908220219j:image


f:id:Pastel8memorandum:20200908220300j:image

f:id:Pastel8memorandum:20200908220235j:image

 

夏川写真館の一人娘、夏川マイちゃんが実家の写真屋を引き継ぐために

スクールアイドルを辞めることやそこまでに至るお話も語られました。

 

 

もしも、スクールアイドルという限られた時間でしか歌えない曲という意味で

「哀温」という言葉をマイちゃんの先代がつけたと思うと

すごく考えられた曲名ですよね…

 

 

 

また、この曲は

マイちゃんの先輩

マイちゃん

そして今回のエマちゃんへと受け継がれる曲となったわけですが

 

この流れもひとつの"期間"、"時代"といってもいいでしょう。

 

 

「哀温ノ詩」が歌われていくうちに、次第にアイオーンをなぞっていく……

こじつけ感が否めないですが、なくはない話だと思います。

 

 

 

 

 

以上のようにいろいろな意味が考えられますが

 

一番最初にこの曲を作り歌ったマイちゃんの先輩(の先輩かも?)が

"この曲がいつの時代の、未来のスクールアイドルにも愛されるように"

という想いを込めてこんな曲名にしたんじゃないかなっていうのが

僕の中でのひとつの結論です。

 

 


f:id:Pastel8memorandum:20200908235111j:image

実際、マイちゃんの先輩も

自分以上に大切にしてくれる人にしか引き継がせないと言ってますし

先輩のこの曲に対する思い入れは相当なものだと考えられます。

 

 

 

 

さて

 

ようやく本題の歌詞の掘り下げです。

 

 

 

 

 

堪えた涙 流したいなら

溺れるくらい 流しきればいい

いつか今日を 思い出したら

誰かに優しくただ なれればいい

 

 


f:id:Pastel8memorandum:20200908101449j:image

 

 

 

 

 

エマさん……(´;ω;`)

 

 

 

まさにここの歌詞、キズナエピソード8話のこのシーンなんですよ。

 

 

 

我慢や無理なんてしなくていい

流した涙の分だけ優しくなれる

 

 

エマちゃんの優しさは生粋のものですが

きっとこの後輩ちゃんと同じように涙を流した人を何人も慰めていくうちに

その優しさがどんどん膨らんでいって

エマちゃんの癒し安心感といった雰囲気をつくっていったのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

千歳(ちとせ)越え 輝く愛を

千里(ちさと)越え 思い こめるから

 

 

 

千年経っても、千里離れてても

輝く愛を思い込めて唄う

 

ものすごく"ラブライブ!"を感じるいい歌詞ですよね、ここ。

 

 

スキの気持ちを伝えるのに年月や距離なんて関係ない

僕はそれをラブライブ!で知りました。

 

マイちゃんの先輩もスクールアイドルの活動を通して

これに似たようなことを知ったからこうして歌詞に起こした

……のかもしれません。

 

 

 

そしてこれをスクールアイドルの歌が大好きで

スクールアイドルになりたくて

はるばるスイスから日本へと単身留学しに来た

エマちゃんが歌うからこそ説得力が増すというか

歌うこと自体が確固たる証明ですよね。

 

 

エマちゃんにだったら、もしかしたら

どれだけ時間が経っても、どれだけ離れている場所へも

変わらず輝く愛の歌を歌うことができるんじゃないかなんて思ったり。

 

 

 

 

 

侘びし度 奏で

包み込みましょう

温もりを 伝え

誰より傍で 唄ってゆこう

侘びしではなく、侘びしでしたね。どうりでなんか意味が食い違うと思った。

 

 



f:id:Pastel8memorandum:20200908221412j:image


先ほどのAメロ部と合わせても

やはりエマちゃんと重なる部分がありますね。

後輩慰めるために童謡唄う外国人JK、現実離れが過ぎる。

 

 

 

 

 

独り過ごす 月夜(つくよ)の日には

求めるままに ここに来ればいい

 

 

 


f:id:Pastel8memorandum:20200908221348j:image
f:id:Pastel8memorandum:20200908101624j:image

 

 

 

ネット=「ここ」という解釈で見ると、そのまんまですね。

 

 

ここに限らず

「哀温ノ詩」の歌詞はこれまでスクスタのエピソードで

僕達が知ってきたエマちゃんのことを

遡って振り返って見てるような内容にも思えます。

 

 

 

 

 

空蝉(うつせみ)に出逢えた奇跡

慈(いつく)しみ抱いて 繋ぐから

 

 

空蝉は、現人(うつしおみ)が訛ったもので

現世に生きる人を指し、それが転じて生きている人間の世界="現世"

という意味があります。

 

 

 

ちなみにお気づきの方もいるかもですが

この曲、Bメロで韻を踏んでるんですよね。

 

 

 

一番Bメロでは

千歳越え…ch  e

千里越え…ch  s  e

 

 

二番Bメロでは

空蝉に…u  ts u  e  i  i

慈しみ… i    ts u   k u  sh i   m i

 

 

 

完璧に踏んでるとは言い難いですが

何となく狙ってるな?というのは分かります。

こういうのは愛さんの専門なのでは

 

こういう言葉遊びも盛り込んでいる辺り

マイちゃんの先輩は文学に長けている人物ということがうかがい知れますね。

 

 

 

 

 

陽だまりの如き

夢をみせましょう

温もりを 与え

其の こころへと 唄ってゆこう

 

 

 

 

そしてここで注目したいのは

一番サビから二番サビまでに使われている語句です。

 

 

 

二番Aメロで使われている「月夜」、月 は秋の季語

 

Bメロで使われている「空蝉」は夏の季語

 

サビで使われている「陽だまり」は春の季語

 

そして一番二番ともに使われている「温もり」

同じ単語でもニュアンスが少し違うと僕は考えました。

 

 

二番は歌詞の内容から春の暖かさからくる「温もり」とするなら

一番は一人寂しい(≒侘しい)場面で温もりを感じる

つまり寒さからくる温もり、を想起させる「温もり」なのではないでしょうか。

 

 

 

ここまでの流れが

 

冬→秋→夏→春

 

ときているので

四季をさかのぼるように歌詞が進んでいるように思えたのです。

(冬はだいぶ無理くりですが)

 

 

 こうした日本の風情にも触れられるような歌詞になっているのも

この曲に魅力を感じたポイントの一つです。

どんどん僕の中でこの曲の評価が加点されていきますね。

 

 

 

 

 

もしあなたの心この詩で

救えているのならば

同じように誰かの痛みも

いつか導いて欲しい

 

 

 

 

はいここで涙したオタク、手を挙げなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

OK、全員手を下げてくれ。

 

 

 

 

いや、ここの歌詞こそ"エマ・ヴェルデ"なんですよ。

 

辛い時に寄り添ってくれる

誰かのために優しくしてあげる

 

それは小さい時にこの詩を聴いて、救われたから。

乗り越えられたことがあったから。

 

 

 

おぼろげに記憶に残るこの歌詞が

エマちゃんのなりたい姿へと導いてくれたのです。

 

 

 

 

 

侘びし度 奏で

包み込みましょう

温もりを 伝え

誰より傍で 嗚呼

 

 

 

 

 

ここ!!ここの「嗚呼」!!!!

 

 

 

 

 

 

ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

(訳:ただでさえ盛り上がってきたラスサビをここでさらに盛り上げてくるちゅんるんの歌声、ヤバいっすよ……2nd LIVEどうなっちゃうの……)

 

 

 

 

 

陽だまりの如き

夢をみせましょう

温もりを 与え

其の こころへと 唄ってゆこう

 

 

 

 

 

 

や、歌詞が美しすぎる。

スタンディングオベーション不可避。

 

 

 

 

とまぁ、徹頭徹尾最高しか言えないこの曲でした。

語彙力が来い。

 

 

 

 

 

 

 

〜エモタイム〜

 

 

ここまで僕がこの曲を好きになったのは

 

和風曲であること

そして、推しであるエマちゃんが歌ってくれていること

今まで民族調や童謡の印象が強かったエマちゃんの新たな可能性を見出したこと

キズナエピソードの内容がよかったこと

 

様々なことがあってのことでして。

 

初見でこの曲聴いた時は驚きましたよ…

だって、ちゅんるんが今までとは明らかに違う引き出しを魅せてくれたんですもの。

今までとは違う声色でこんだけ素晴らしく歌われたらそら心奪われますよ。

今まで「声楽とダンスを嗜んでるので〜」ってちゅんるんのことを淡々と語ってた自分が恥ずかしいですね。

本当にすごいポテンシャルを持ってます、指出毬亜さん。

これからも応援していきます。

 

 

〜エモタイムおわり〜

 

 

 

 

 

 

 

総括のために、先程述べた声明(しょうみょう)について振り返りますと

 

 

声明は日本の音楽文化の源泉。

そしてこの「哀温ノ詩」の歌詞はエマちゃんの現在までのスクールアイドル像や、彼女の本質・根幹を表してるかのような内容が随所にあります。

 

 

 

こうした点から考えたのは

哀温ノ詩という曲は、回りくどくではありますが

エマ・ヴェルデというスクールアイドルの始まり、源の曲であることを表していた、ということなのではないでしょうか。

 

 

もちろん彼女達の時間軸的にそんなことは有り得ないのですが

我々にとっては、3rdアルバムが発売された時がこの曲との初めての出会いなので

そう思っても過言ではないと思います。

 

 

 

曲に出逢うべくして出逢い

惹かれるべくして惹かれ

受け継がれるべくして受け継がれた。

 

 

哀温ノ詩は

エマ・ヴェルデの運命を繋いだ

 

 


f:id:Pastel8memorandum:20200908101240j:image

 

 

 

受け継がれてきたこの詩に一人分の想いが重なり

こうして世に出てたくさんの人に知られるようになり

 

 

 

この曲がいつまでも愛されるような曲になって欲しい限りです。

 

 

 

 

 

 

Pastel